【医療コラム】40代からの体臭、実は病気のサインかも?

医療コラム

40代からの体臭、実は病気のサインかも?

「最近、自分のにおいが気になる…」
そんな風に感じる瞬間はありませんか?

加齢とともに体臭が気になる方は少なくありません。
よく耳にする「加齢臭」もその一つですが、実は体臭の変化は体の不調や病気のサインとしてあらわれることもあるのです。

体臭の正体とは?

まず知っておきたいのは、汗そのものにはほとんどにおいがないということ。
実際には、皮脂や汗が皮膚表面の常在菌と反応・分解されることで、においが発生します。

つまり、体臭は「汗をかいたから臭う」のではなく、皮脂の酸化や菌とのバランスの乱れが主な原因なのです。

なぜ40代以降でにおいが強くなるのか?

加齢により皮脂の成分や分泌量が変化すると、「ノネナール」という物質が増加し、特有のにおい(加齢臭)を引き起こします。
特に、首の後ろ・耳の後ろ・胸元などはにおいが強く出やすい部位です。

また、30代後半からは「ミドル脂臭」と呼ばれる別の体臭も出始めます。これは皮脂と汗が混ざることで発生する、ツンとしたにおいです。

体臭が病気のサインであることも

加齢によるにおいの変化に加えて、体の中の不調が体臭に表れることもあります。

  • 糖尿病では、脂肪が分解される際に「甘酸っぱいにおい(ケトン臭)」が出ることがあります。
  • 肝臓や腎臓の機能低下により、アンモニアなどの老廃物が分解されず、体臭や口臭につながる場合もあります。

これらは一見気づきにくいサインですが、早期発見の手がかりになることも。

におい対策は日常生活から

体臭対策は、毎日の生活習慣の見直しがカギです。

  • 肉・脂・アルコール中心の食事は皮脂分泌を増やすため注意が必要です。
  • 野菜や発酵食品、食物繊維を意識的にとることで腸内環境を整え、においの発生を抑えることができます。
  • 洗いすぎは逆効果。低刺激の石けんでやさしく洗い、肌のバリア機能を守りましょう。

また、睡眠・運動・ストレス管理も皮脂バランスやホルモンに関係し、体臭の改善につながります。

医療の力を借りる選択肢も

セルフケアで改善が見られない場合は、医療機関への相談もおすすめです。

  • 体臭の原因を調べる検査
  • 汗腺の働きを抑えるボトックス治療
  • 抗酸化作用のある内服薬やサプリメント など

気になるにおいを「年齢のせい」とあきらめず、医学のサポートを取り入れることも前向きな選択です。

まとめ|においは、体からの大切なサイン

体臭は外見以上に“印象”を左右する要素です。
だからこそ、においに対して正しい知識を持ち、自分の体にしっかり向き合うことが大切です。

「ちょっと気になるかも…」という感覚は、あなたの体からのサインかもしれません。
今こそ、生活を見直し、無理のない対策を始めてみませんか?

さらに詳しい内容ついてはnoteでご紹介しています。ぜひこちらからご覧ください!
https://note.com/kent8129/n/n3d1b74ecb2ab

この記事は当院の医師が監修しています

理事長/院長:竹森 健(医師・医学博士)

理事長/院長:竹森 健(医師・医学博士)

2001年に日本医科大学を卒業後、2008年には同大学院の疼痛制御麻酔科学を修了。2010年に渋谷三丁目クリニックを開設し、現在も現役の心臓麻酔科医として心臓手術を担当しています。麻酔科専門医としての豊富な経験と、高度な医療技術を駆使した治療を提供し、患者様の安全を第一に考えた医療を提供しています。

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