“血糖値スパイク”があなたの寿命を縮める理由〜知らないうちに進む体の老化とその防ぎ方〜

医療コラム

「健康診断はオールAだから、自分は健康」――そう思っていませんか?
でも最近、なんとなく疲れやすかったり、食後に強い眠気がきたり、イライラしやすくなったりしていませんか?
その原因、血糖値スパイクかもしれません。


🔸血糖値スパイクとは?
血糖値スパイクとは、食後に血糖値が急に上がり、その後ガクッと下がる現象のことです。
空腹時の血糖値が正常でも、食後にだけ急上昇するので、健康診断では見つからないこともあります。

この急な変化で、次のような不調が起こります
・強い眠気
・集中力の低下
・空腹感
・イライラや落ち込み


🔸なぜ危険なのか?
血糖値が急に上がると、血管の内側が傷つき、炎症が起きやすくなります。
その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中、がん、認知症など、深刻な病気のリスクが高まります。

東京大学の研究では、血糖値スパイクを繰り返すと、記憶をつかさどる脳の海馬が傷つき、認知機能の低下と関係していると報告されています。

つまり、血糖値スパイクは「気づかないうちに体と脳を老化させる怖い現象」なのです。


🔸意外とやりがちな「スパイク生活」
・朝ごはんを抜いて昼にドカ食い
・甘いカフェオレやジュースを食後に飲む
・パンや白米を早食い
・お菓子や清涼飲料水が習慣

これらはすべて、血糖値スパイクを引き起こす原因になります。


🔸今日からできる3つの対策
① 野菜から食べ始める

 → 食物繊維が糖の吸収をゆるやかにします。

② 食後に軽く体を動かす
 → 5〜10分の散歩でも、血糖値の上昇を抑えられます。

③ 甘い飲み物を控える
 → 水・炭酸水・無糖のお茶に変えるだけでOK。


🔸GI値ってなに?
GI値とは「食べた後に血糖値がどれだけ上がるか」を示す数字です。
白米や砂糖などは高GIで急上昇しやすく、そばや玄米などは低GIでゆるやかに上がります。


🔸まとめ:老化は静かに始まっている
血糖値スパイクは、日々の小さな習慣が原因になりますが、ちょっとした工夫で防ぐことができます。

今から始めることで、将来の病気や不調を防げるかもしれません。
今日の元気を、未来の自分にプレゼントするつもりで、できることからはじめてみましょう!