AGA(男性型脱毛症)とは?原因・メカニズム・治療法を総まとめ

医療コラム

AGA(男性型脱毛症)とは?

近年、AGAに悩む男性が増えており、日本人男性の約3人に1人が影響を受けるとされています。AGAは進行性の脱毛症ですが、適切な治療で進行を抑えたり発毛を促したりすることが可能です。

AGAの特徴と原因

AGAは男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」の影響で髪が細くなり、最終的に抜け落ちる脱毛症です。遺伝の影響が大きく、特に母方の家系から受け継ぐことが多いといわれています。また、ストレスや食生活の乱れ、睡眠不足などの生活習慣も進行を早める要因となります。

AGAの進行パターン

AGAは「ハミルトン・ノーウッド分類」という基準で進行度が7段階に分けられます。生え際が後退する「M字型」や、頭頂部が薄くなる「O字型」などのタイプがあります。進行すると広範囲で薄毛が目立つようになります。

ハミルトン・ノーウッド分類

AGAの治療法

  1. 内服薬
    • フィナステリド(プロペシア):DHTの生成を抑え、抜け毛の進行を防ぐ。
    • デュタステリド(ザガーロ):フィナステリドより強力で、前頭部にも効果がある。
    • ミノキシジルタブレット:血流を促し、発毛をサポートする。
  2. 外用薬
    • ミノキシジル(リアップ・ロゲイン):頭皮に塗るタイプで、血流改善や毛母細胞の活性化により発毛を促す。
  3. その他の治療法
    • HARG療法・メソセラピー:成長因子を頭皮に注入する治療。
    • 植毛:自分の後頭部の毛を移植する方法。

AGA治療の注意点

  • 治療は長期戦:最低6か月〜1年の継続が必要。途中でやめると再び進行する。
  • 副作用に注意
    • フィナステリド・デュタステリド→ EDなど性機能低下のリスク。
    • ミノキシジル → 血圧低下・動悸・むくみの可能性。
  • 個人輸入は危険:偽物や成分不明なものが含まれる可能性があり、安全性が保証されていない。

まとめ

AGAは放置すると進行するが、適切な治療を続ければ発毛も期待できます。基本はフィナステリド(またはデュタステリド)の単独使用で、症状に応じてミノキシジルとの併用も検討されます。植毛以外では短期間で劇的な変化は難しいですが、生活習慣の改善もAGA対策として重要です。「AGAは治らない」と諦めるのではなく、正しい知識を持ち、早めに適切な対策を取ることが大切です。

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https://note.com/kent8129/n/n03ebcb4b839f

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