麻酔科専門医が検証!全身麻酔下での医療脱毛は快適なのか?

医療コラム

全身麻酔で脱毛すると痛みは感じるのか?麻酔科医が自ら体験!

公開日:2025-09-05|監修:麻酔科専門医 竹森 健|渋谷三丁目クリニック

はじめに:脱毛の一番の不安は「痛み」

医療脱毛に関心のある方がよく抱える疑問は「痛みはどれくらいあるのか?」という点です。
特にヒゲなど濃い毛の部位は刺激が強く、麻酔なしでの施術は大きな不安につながります。

今回は麻酔科専門医である竹森医師が、自ら全身麻酔下で脱毛を体験した動画を要約。
痛みの実際、全身麻酔の流れをわかりやすくまとめました。

麻酔科医 竹森 健
(渋谷三丁目クリニック 理事長/麻酔科専門医・医学博士)

専門: 麻酔科(全身麻酔・静脈麻酔・周術期管理)/痛みの少ない医療脱毛の実践と普及

肩書: 渋谷三丁目クリニック 理事長・院長/麻酔科専門医・医学博士

略歴: 2001年 日本医科大学卒業 → 2008年 同大学院 疼痛制御麻酔科学修了 → 2010年 渋谷三丁目クリニック開設。現在も心臓麻酔を担当する現役の麻酔科医。
※詳細:医師紹介ページ

資格・所属: 日本麻酔科学会 認定麻酔科専門医/日本周術期経食道心エコー専門医(JB-POT)ほか

研究・著作: British Journal of Anaesthesia ほか学術論文/著書『痛みに弱い麻酔科医が提案する脱毛の新基準』

動画ポイント

  • 0:01 麻酔なしの鼻下照射で強い痛みを実感
  • 1:07 心電図装着・酸素投与で麻酔導入準備
  • 2:17 点滴からプロポフォール投与、手背に独特の感覚
  • 3:27 「ワインを1本飲んだような」心地よい酔い感
  • 4:39 深い睡眠状態で施術スタート、痛みの記憶はなし
  • 6:10 ジェル塗布とレーザー照射、安全モニタリングの下で進行
  • 11:17 覚醒後「痛みの記憶は全くない」とコメント

動画詳細

0:01|麻酔なしでのレーザー照射はやはり痛い

鼻下にレーザーを当てると「痛い!」と声が出るほど。麻酔なしではやはり強い刺激を伴います。


麻酔なしでの鼻下照射。強い痛みが確認されました。

1:07|心電図・酸素マスク装着、麻酔導入の準備

心電図モニターを装着し、酸素マスクで呼吸。ゴムの匂いを感じるが一時的なもの。


安全確保のためモニタリングを開始します。

2:17|点滴からプロポフォール投与、手の甲にツンとした感覚

点滴から薬が入ると、手の甲を「ツン」と通る独特の感覚を自覚します。


プロポフォール投与の瞬間。

3:27|「ワイン1本分」の酔い心地、ふわっと眠気へ

「高級ワインを1本開けたよう」と表現する心地よさ。徐々に眠気が増します。


穏やかに眠気が訪れます。

4:09|深い睡眠に入り快適に脱毛開始

完全に眠りにつき、施術が始まる。痛みの記憶は残りません。


熟睡状態で施術開始。

6:10|ジェル塗布とレーザー照射、モニタリングで安全管理

冷却ジェルを塗布し、レーザーを照射。麻酔中でもモニターで全身を管理。


ジェル塗布後にレーザー照射。

7:24|施術が進む中でも熟睡、痛みの反応なし

施術が続いても完全に眠っており、痛みの反応は一切なし。


熟睡したまま施術が進行。

7:34|リラックスした施術風景

落ち着いた雰囲気で施術が続きます。


リラックス環境での施術。

10:49|覚醒直後、スタッフに声をかけられ徐々に目覚める

スタッフに声をかけられ、徐々に意識が戻ります。


10:49 覚醒フェーズに移行。

11:20|「熟眠感は半端ないね」体験談の感想

「熟眠感は半端ないね」とコメント。全身麻酔では痛みゼロで脱毛が完了。


痛みの記憶が残らないことを確認。

専門医の視点:メリット・注意点・適応の目安

◆ メリット

全身麻酔脱毛の最大のメリットは、施術中の痛みや恐怖心を完全に取り除けることです。
ヒゲやVIOなど痛みの強い部位も、意識がない状態で安全に施術を受けられます。
さらに痛みによるストレスがないため、長時間の広範囲脱毛も快適に進めることが可能です。

◆ 注意点

一方で、全身麻酔には呼吸抑制や循環動態への影響といったリスクがあります。
そのため、必ず麻酔科専門医による管理が必要です。
施術後はふらつきや眠気が残る場合があるため、当日の車の運転や飲酒は控えることが推奨されています。
安全を第一に、リスク説明と同意の上で行われます。

◆ 適応の目安

全身麻酔脱毛は、痛みに強い不安がある方や、ヒゲ・VIO・背中など広範囲を一度に施術したい方に向いています。
ただし、重い心疾患・呼吸器疾患をお持ちの方や、麻酔リスクが高い方は適応外となる場合があります。
実際に施術を受けられるかどうかは、事前の診察と問診で医師が判断します。

※全身麻酔が適さない場合、表面麻酔・笑気麻酔・冷却強化・出力の細かな最適化など、段階的な選択肢もあります。


麻酔方法の比較:全身麻酔 vs 笑気麻酔 vs 表面麻酔

麻酔方法特徴痛みの軽減効果リスク・注意点適している人
全身麻酔点滴で眠っている間に施術
施術中の記憶は残らない
◎(痛みゼロ・記憶なし)呼吸・循環に影響あり
専門医の管理が必須
痛みに強い不安がある方
短時間で効率よく終わらせたい方
笑気麻酔鼻マスクでガスを吸入
リラックス効果で痛みが和らぐ
○(痛みは軽減するが完全ではない)効果に個人差あり
強い痛みは残る場合も
脱毛の痛みを少しでも和らげたい方
表面麻酔(麻酔クリーム)施術部位にクリームを塗布
浸透して皮膚感覚を鈍らせる
△(軽度の痛み軽減)効果は限定的
広範囲だと塗布が大変
軽い痛みへの対策が必要な方

よくある質問(FAQ)

Q. 全身麻酔で脱毛すると本当に痛みを感じませんか?

A. 全身麻酔中は意識がなく、施術の痛みを感じることはありません。
施術後も痛みの記憶が残らないため、痛みに強い不安がある方に適した方法です。

Q. 全身麻酔脱毛を受けられる人に条件はありますか?

A. 重い心疾患や呼吸器疾患などをお持ちの方は適応外になる場合があります。
安全のため、事前に麻酔科専門医が診察・評価を行い、全身麻酔が可能かを判断します。

Q. 施術後に注意することはありますか?

A. 麻酔の影響で一時的にふらつきや眠気が残ることがあります。
当日の車の運転や飲酒、重要な判断は控えていただき、ゆっくり休養することをおすすめします。

まとめ

今回の動画では、麻酔なしの脱毛は強い痛みを伴う一方、全身麻酔を併用すれば「痛みの記憶が残らない」快適な施術が可能であることが実際に確認されました。
全身麻酔脱毛は、痛みに不安がある方やヒゲ・VIOなど刺激の強い部位を安心して施術したい方に有効な選択肢です。
施術中は心電図や呼吸をモニタリングし、麻酔科専門医全身管理を行うため、安全性にも配慮されています。
ただし、全身麻酔には一定のリスクや適応条件があり、術後はふらつきもあるため当日の運転や飲酒は控える必要があります。
痛みを理由に脱毛を諦めていた方にとって、全身麻酔脱毛は新しい解決策となるでしょう。

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監修医・クリニック情報

渋谷三丁目クリニック

診療時間:11:00〜20:00(最終受付 19:50)/木曜休診/毎日13:50〜15:00 休診
アクセス:渋谷駅 徒歩1分


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この記事は当院の医師が監修しています

理事長/院長:竹森 健(医師・医学博士)

理事長/院長:竹森 健(医師・医学博士)

2001年に日本医科大学を卒業後、2008年には同大学院の疼痛制御麻酔科学を修了。2010年に渋谷三丁目クリニックを開設し、現在も現役の心臓麻酔科医として心臓手術を担当しています。麻酔科専門医としての豊富な経験と、高度な医療技術を駆使した治療を提供し、患者様の安全を第一に考えた医療を提供しています。

監修医師 竹森健の著書紹介

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美容医療の進化とともに、多くの人々が自分の理想の美しさを追求する時代。医療脱毛はその中心にありながら、「痛み」という大きな課題を抱えています。本書は、痛みを克服し、安全かつ快適に脱毛を実現する新たな選択肢として、全身麻酔の可能性を詳しく解説します。

著者は、1万件以上の麻酔経験を持つ麻酔科専門医であり、患者一人ひとりの安全を最優先にした治療を追求してきました。全身麻酔脱毛の効果、具体的な施術プロセス、安全性、さらには実際の症例まで、あらゆる視点からその魅力を伝えます。

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